リモートワーク時代に「AWS Client VPN」で何ができる?

日本の会社でも当たり前になったリモートワーク。
でも情シス・インフラ担当の本音としては、

  • 社内NWにフルVPNで入らせるのは怖い
  • 自宅PCやBYODからの接続をどう制御するか悩ましい
  • AWS上のシステムが増えすぎて、オンプレVPNだけだとつらい

こんなモヤモヤ、多いと思います。

そこで候補に上がりやすいのが AWS Client VPN
名前だけ聞くと「とりあえずAWS純正のVPNでしょ?」くらいの印象ですが、実は設計次第で“かなり使えるし、かなりやらかしやすい”サービスです。

この記事では、AWS Client VPNについて:

  • 仕組み・特徴・メリット/デメリット
  • 典型的なアーキテクチャパターン(中小〜エンタープライズ)
  • 料金や性能のリアルな感覚
  • NordVPNのような商用VPNとの“ちゃんとした”使い分け

を、日本の現場目線でまとめます。


AWS Client VPNってそもそも何者?

一言でいうと

「エンドユーザー端末からVPCに入るためのマネージドOpenVPNサービス」 です。

  • プロトコル:OpenVPN(UDP/TCP)
  • 管理主体:AWS(サーバ側はフルマネージド)
  • クライアント:AWS公式クライアント or 汎用OpenVPNクライアント
  • 対象:開発者・社員・協力会社など“人”が使うリモートアクセス

オンプレのVPNアプライアンスでやっていたことを、
AWS上のマネージドサービスとして置き換えられる、というイメージですね。

サイト間VPNとの違い

よく混同されるのが Site-to-Site VPN(AWS VPN)。違いはざっくりこれだけ抑えればOKです。

  • Client VPN
    • 対象:人(エンドユーザー端末)
    • 用途:リモートワーク、開発環境アクセス
  • Site-to-Site VPN
    • 対象:ネットワーク(拠点・データセンター)
    • 用途:オンプレ拠点とVPCの常時接続

「エンジニアが自宅から検証用VPCに入る」ならClient VPN、
「本社LANからAWS本番へ専用線のように接続」ならSite-to-Site、という感じです。


AWS Client VPNの仕組みをざっくり図解イメージで

文字だけだとつらいので、ざっくり流れだけ:

  1. エンドユーザーPCにクライアント(OpenVPN互換)をインストール
  2. AWSコンソールでClient VPN endpointを作成
  3. 認証方式を選ぶ
    • Active Directory
    • SAML(Okta, Azure AD, Amazon Cognito など)
    • 証明書ベース
  4. EndpointをVPCのサブネットにアタッチ(ターゲットネットワーク)
  5. セキュリティグループ・ルートテーブル・アクセスルールを設定
  6. エンドユーザーが接続 → VPC内のリソースに到達

OpenVPNがベースなので、クライアント証明書+ユーザー認証で多段防御もやりやすい設計です。


なぜ「今さらVPN」なのか?2025年の現実

ゼロトラストが叫ばれて久しいですが、日本企業の現場では:

  • 基幹システムがまだオンプレor AWS内プライベート
  • SaaSとオンプレ/AWSを行き来するハイブリッド環境
  • 監査的に「VPNなしはさすがにNG」と言われる

こんな事情があって、VPNはまだまだ現役です。

一方で、怪しいVPNアプリがマルウェアだった というニュースも増えています。
たとえば2025年11月には、Googleが一部の偽VPNアプリが銀行情報やメッセージを盗むマルウェアだと警告したと報じられました(Moneycontrolによる報道)1
“とりあえず無料VPN”は本当に危険なので、企業利用では AWS公式のような信頼できるサービスを使うのが大前提 です。


AWS Client VPNのメリット:ここが“刺さる”ポイント

1. サーバ側はフルマネージド

  • VPNサーバのOS管理・パッチ当て・スケールはAWS側
  • 冗長構成や複数AZへの配置もお任せ
  • 障害調査もCloudWatchメトリクスである程度追える

オンプレのVPNゲートウェイでよくある、

「なんか遅い」「ファーム古い」「誰も触れない」

みたいな“ブラックボックス化”リスクを減らせます。

2. 認証連携がしやすい(SAML/AD)

  • 会社ですでに使っている IdP(Azure AD/Okta など)とSAML連携
  • 社員の入退社はIdP側で管理 → VPNアカウントは自動的に連動
  • MFAもIdP側でまとめて管理可能

ゼロトラスト寄りの設計にしたい会社にはかなり相性がいいです。

3. 細かいネットワーク制御が可能

  • セキュリティグループで到達先ポートを絞る
  • ネットワークACL / ルートテーブルと組み合わせて“踏み台専用VPN”に
  • CIDR単位でのアクセスルール(Allow/Deny)も設定可能

「VPNに入ったらなんでも見える」状態から脱却しやすい のが大きいです。


デメリット・ハマりポイントも正直に

1. 料金体系がやや分かりづらい&人が増えるとそこそこ高い

AWS Client VPNはざっくり:

  • Endpoint時間単価(時間課金)
  • 同時接続セッション数に応じた課金

という二段構えです。

「たまにしか使わないのにEndpointを24h動かしっぱなし」
「同時接続数の設計を盛りすぎた」

こういう運用をすると、社内フルVPNよりむしろ高くなる ことも普通にあります。

2. OpenVPNベースゆえの“クライアント疲れ”

Windows / macOS / Linux / モバイル…と、クライアント側の管理がそこそこ面倒です。

  • OSアップデートでクライアントが動かない
  • 社外協力会社PCへの配布・サポート
  • モバイルからの接続安定性

AndroidでWireGuardを手動設定して軽量VPNを使うテクが紹介されるくらい、クライアントの軽さ・安定性は重要視されています2
Client VPNも「クライアント配布どうする?」は最初から設計しておくべきポイントです。

3. 設計をミスると“なんでもVPN”に逆戻り

  • ルートテーブルがざっくり 0.0.0.0/0
  • アクセスルールが “Allow all”
  • VPC側セキュリティグループもガバガバ

これをやると、せっかくのClient VPNがただの「会社ネットにフルアクセスする穴」になります。
ゼロトラストを意識するなら、最初から“必要最小限のサブネットにだけルートを切る” くらいの気持ちで構築した方がいいです。


AWS Client VPN・Site-to-Site・商用VPNの比較スナップショット

🧑‍💻 種類🏢 主な用途💰 コスト感🔐 セキュリティ制御📈 スケーラビリティ
AWS Client VPN開発者・社員のリモート VPC アクセス中〜やや高(Endpoint時間+同時接続課金)セグメント単位・SAML/AD連携で細かく設定可能自動スケール(マネージド)
Site-to-Site VPN拠点〜AWS間の常時接続固定+転送量ベース(長時間では割安になりやすい)拠点NW設計次第(ユーザー単位制御はしづらい)(トンネル本数で頭打ち)
商用VPN(NordVPN等)個人のプライバシー保護、コンテンツ視聴、出張時の安全な通信低〜中(月額課金・台数無制限プランも)IPマスカレード・暗号化は強いが社内NW制御は不可非常に高(世界中のサーバに即接続)

ざっくりいうと、社内・AWS向けの“社用VPN”はAWS Client VPNやSite-to-Site、プライバシー&配信視聴など“個人用途”はNordVPNなど商用VPN、と役割がきれいに分かれます。


典型的な構成パターン:会社の規模別イメージ

パターン1:中小企業+AWS中心のシステム

ゴール:

  • 社員と一部協力会社が、AWS上の基幹・業務アプリにリモートアクセスできるようにする
  • できればオンプレVPNアプライアンスは撤去したい

ざっくり構成:

  • AWS Client VPN endpoint(東京リージョン)
  • VPC内に
    • Privateサブネット:アプリサーバ、DB
    • Publicサブネット:ALB、踏み台ジャンプホスト
  • 認証:Azure AD or Google WorkspaceとSAML連携
  • アクセス制御:
    • 開発者グループ → 検証VPC+一部本番踏み台
    • 営業・事務 → 業務Webアプリ用ALBのみに制限

社員は普段はSaaS(Google Workspace / Microsoft 365)をブラウザから直接利用し、
AWSにだけClient VPNで入るイメージです。

パターン2:拠点+リモートワークが混在する中堅〜大企業

ゴール:

  • 本社・支社はオンプレ→AWSへSite-to-Site
  • 個人の自宅など“非管理ネットワーク”からはClient VPN
  • 誰がどこから何にアクセスしたか、監査証跡を取りたい

構成のキモ:

  • Client VPNはあくまで「管理外ネットワーク用」
  • 拠点LANは引き続き既存VPNゲートウェイ or Direct Connect
  • IdPとSAML連携+MFA必須
  • CloudTrail+VPC Flow Logs+Client VPNログで追跡可能に

こうしておくと、“VPNゼロ”にはならなくても、
「管理された経路」と「そうでない経路」を分けて、セキュリティポリシーを明確にできる のがメリットです。


セキュリティ設計のベストプラクティス(現場向け)

1. 認証は「IdP+MFA」を前提にする

  • SAML連携できるなら、必ずIdP側のMFAを必須に
  • 社員の退職時はIdPアカウントを無効化すればOK
  • 協力会社向けには期間限定アカウント+ロールで対応

クライアント証明書だけに頼る設計は、証明書がPCから抜かれたときのリスクが高いので避けた方がいいです。

2. ルーティングとルールは「ブロック前提」で

  • 0.0.0.0/0 をVPN経由にしない(スプリットトンネル)
  • 必要なサブネットだけをルートに追加
  • Client VPNのアクセスルールも“明示Allow”だけ

「とりあえず全部通って便利じゃん」は、数か月後に必ず後悔します。

3. エンドポイントごとに“用途を分ける”

  • 開発用Client VPN endpoint
  • 本番運用者用Client VPN endpoint
  • 協力会社用Client VPN endpoint

を分けておくと、

  • ログも用途別に見やすい
  • ルール設定を安全側に攻められる
  • インシデント時に切り分けがしやすい

というメリットがあります。「何でもかんでも1エンドポイント」は避けたいところです。

4. 端末側のセキュリティもセットで考える

VPNだけ強固でも、端末自体がボロボロだと意味がありません。

  • OSとブラウザのアップデートを必須に
  • エンドポイント保護(Norton等のセキュリティスイート)を導入
    → 2025年のBlack Fridayでも、Nortonなどのセキュリティ製品が“日常のサイバーセキュリティを強化する”ツールとして推されていました3
  • 公共Wi-Fi利用時のルール(禁止orVPN必須)を明文化

料金感のざっくり試算イメージ

※ここでは計算式イメージだけ説明します(実際の単価はAWS料金表で確認してください)。

  1. Endpoint時間料金
    • 例:1エンドポイント × 24h × 30日
  2. 同時接続セッション料金
    • 平均同時接続数(最大ではなく“だいたい”)を見積もる
    • 繁忙期と通常期を分けても良い

よくあるやらかしとして、

  • 利用が数人なのに、同時接続100を見積もってしまう
  • 終業後や休日もエンドポイントを立ち上げっぱなし

があります。
可能なら、AutoScaling的に Endpointを時間帯で切り替える構成(IaC+スケジュール) や、
「夜間は運用メンバー専用Endpointだけ上げておく」といった工夫もアリです。


商用VPN(NordVPN等)との使い分け:どっちを社員に勧める?

会社としてのスタンスを決める

  • 社内システム用: AWS Client VPN / 既存VPN
  • 個人のプライバシー・出張用: NordVPNなどの商用VPN

という役割分担を明文化しておくと、社員も迷いません。

特に2025年は、偽VPNアプリによる情報窃取が問題化していて1

  • 仕事で使うデバイスには“適当な無料VPNを入れない”
  • VPNを入れる時は、情シスor会社推奨のサービスに限定する

というルールを社内ポリシーに入れておくのがおすすめです。

両方を同時に使う際の注意点

  • AWS Client VPNと商用VPNを同時接続しない(ルーティングがカオスになる)
  • どうしても必要なら「どちらを優先するか」明示した手順を作る
  • ログやトラブルシュートを考えると、業務時間中は社用VPNを優先

MaTitie ショータイム:VPNの“本当の”使いどころ

ここでちょっと MaTitie から一言タイムです。

AWS Client VPNは、あくまで 会社とクラウドを安全につなぐためのVPN
一方で、プライベートなネットの世界では、

  • カフェや空港のフリーWi-Fiが信用できない
  • 海外出張・旅行中に日本のサービスや動画をそのまま使いたい
  • 広告トラッキングや位置情報の抜き取りが気になる

みたいな“個人の困りごと”が山ほどあります。

そこは正直、AWSでは守りきれません。
なので、仕事はAWS Client VPN、プライベートはNordVPN みたいに、
用途でVPNをきれいに分けてしまうのが一番ラクです。

NordVPNは、日本でも利用者が多いメジャーサービスで、

  • 通信の暗号化が強い
  • 世界中のサーバがあるので、出張・旅行のときも使いやすい
  • 30日間の返金保証があるので、合わなければやめればOK

というバランスの良さがあります。
「怪しい無料VPNアプリは怖いけど、何か1本ちゃんとしたVPNは欲しい」
という人には、かなり現実的な選択肢です。

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※このリンク経由で申し込むと、MaTitieが小さなコミッションを受け取ることがありますが、あなたの料金が高くなることはありません。


よくある質問(DMで聞かれがちなやつ)

Q1. AWS Client VPNとNordVPNみたいな商用VPNって、会社ではどう使い分ければいいですか?

A.
社内システムへの安全なリモート接続にはAWS Client VPN、
社員のプライバシー保護や出張先からのコンテンツ視聴など“個人のインターネット利用”にはNordVPN、と考えるのがおすすめです。

同じPCに両方入れても問題ありませんが、同時接続は避ける のが無難です。


Q2. Googleが警告している「危険なVPNアプリ」って、AWS Client VPNにも関係ありますか?

A.
ニュースで取り上げられているのは、Google Playなどで配布されていた偽のVPNアプリが、実は銀行情報やメッセージを盗むマルウェアだったケースです1
AWS Client VPNはAWS公式サービスなので、これらとは性質がまったく異なります。

ただし、エンドユーザー端末に配る クライアントソフトや設定ファイルを偽装されるリスク はゼロではないので、

  • 配布は社内ポータルやMDM経由に限定
  • メール添付の「このVPNクライアントを入れてください」は禁止

といったルール作りは必須です。


Q3. 2025年の今からAWS Client VPNを新規導入するのは“古い設計”になりませんか?ゼロトラスト的にはどう考えるべき?

A.
VPN=レガシー、という論調も増えましたが、
日本企業の現場では「完全ゼロVPN」はまだかなり少数派です。

ポイントは、

  • なんでもVPNに載せない(SaaSはブラウザ+IdPで直アクセス)
  • AWS内の限定的なサブネットだけをClient VPNで開ける
  • SAML+MFA+端末コンプライアンス(MDMやEDR)を組み合わせる

といった形で、VPNを“安全な入り口の一つ”としてうまく使う こと。
この方向なら、2025年に導入しても十分モダンなアーキテクチャに乗せられます。


参考リンク・さらに深掘りしたい人向け

ゼロからVPNの世界観を整理したい人、プロトコルの違いを知りたい人向けに、ニュース記事も貼っておきます(いずれも外部サイト・日本語以外も含みます)。

  • “NordWhisper, NordLynx, OpenVPN : quel protocole choisir avec NordVPN ?"(どのVPNプロトコルを選ぶかの解説)
    出典: Phonandroid, 2025-11-30
    記事を開く

  • “How to watch Crystal Palace vs Manchester United: live stream Premier League 2025/26 game, TV channels, preview”(VPNでのスポーツ配信視聴の文脈理解に)
    出典: TechRadar, 2025-11-30
    記事を開く

  • “VPN Crackdown in Poonch: Navigating Unlawful Waters”(一部地域でのVPN利用規制の動き)
    出典: Devdiscourse, 2025-11-30
    記事を開く


CTA:まずは“社用VPN”と“個人VPN”を分けるところから

ここまで読んで「うちのリモートアクセス、正直カオスかも…」と思ったら、
最初の一歩はすごくシンプルです。

  1. 社内・AWS向け: AWS Client VPN or 既存VPNでルールを整理する
  2. 個人のネット利用: NordVPNのような信頼できる商用VPNを1つ決める

AWS側は社内プロジェクトとして腰を据えて進めるとして、
個人VPNは正直、自分で試してみるのが一番早い です。

NordVPNなら、

  • 通信の暗号化とログ最小化ポリシーでプライバシーを守りやすい
  • 速度も安定していて、動画視聴やオンラインゲームにも向いている
  • 30日間の返金保証があるので「合わなかったらやめる」が気軽にできる

という意味で、2025年時点でも“とりあえず1本選ぶなら”の候補として十分アリです。

社内のセキュリティ設計と、自分のネットの安全。
両方をちゃんと分けて考えるだけで、リスクはかなり下げられます。

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免責事項

本記事の内容は、公開情報とAIによる生成結果をもとに、一般的な情報提供を目的としてまとめたものです。
正確性には配慮していますが、料金・仕様・法規制などは変更される可能性があるため、重要な判断を行う際は必ず公式ドキュメントや専門家の最新情報で再確認してください。


  1. “Google warns users about fake VPN apps that steal banking details…”, Moneycontrol, 2025-11-30 ↩︎ ↩︎ ↩︎

  2. “Comment configurer un VPN WireGuard manuellement sur Android ?”, Ouest-France / Android MT, 2025-11-30 ↩︎

  3. “Voici une aide précieuse pour renforcer votre cybersécurité au quotidien”, Clubic, 2025-11-30 ↩︎